ベネッセ文章表現教室

カリキュラム

授業づくりで大切にしていること

「考える」「書く」「伝える」ことを通して、これから将来にわたって使える力が身につきます。<ベネッセ文章表現教室>が、「書く」だけではなく、「考える」こと、「伝える」ことを大切にしているのは、理由があります。それは、「書く」ためには「自ら考える」というプロセスが不可欠だからです。さまざまな 形で「文章」を書く機会の多い大人にとっては、自ら考えたことを文章にするという意識はあまりないかもしれません。しかし、自分の考えを筋道立てて整理し、書く、という形に落とし込む経験の少ない小学生にとっては、これが非常に難しいことなのです。<ベネッセ文章表現教室>は、ただの「作文教室」ではない、「筋道を立てて自ら考える」「自ら考えたことを書いてみる」「書いたことを人に伝えてみる」という3つの活動を通じて、大人になっても役立つ力を身につけていきます。

自ら考える力

「筋道を立てて、伝えるための順序を考える力(論理的思考力)」が身につきます。 
自分の意見や感想を持ち、それを誰かに伝えるとき、ただ「なんとなく」伝えるのではなく、伝えたい相手にわかるようにする力を養います。「なぜそう思うのか」「因果関係はあるのか」「本当にそうなのか」など、手がかりを持ち、説得力を持って深められる力をつけるため、授業や教材に工夫を凝らしています。これが、文章を書くための土台となります。

書く力

「考えたことを"文章"という形でアウトプットする力(相手に伝わる表現力)」が身につきます。考えたことを、子ども同士のつながりや「わかりやすさ」を意識しながら、「文章」にする演習を行い、書く力を養います。書く前に、お友だちと考えたことを伝えあい、講師と話をすることで考えを整理できる、活動型(ワークショップ型)授業を展開。「相手に伝える・伝わる」実感がもて、表現する意欲が湧きます。 

伝える力

「いろいろな考え方やものの見方があることを学び、多様な価値観を受け入れる力(社会性をはぐくむコミュニケーション力)」を養います。授業では、考えて書いたことを改めて相手に伝え合う「発表」を行い、発表に対してフィードバックをします。仲間との「交流の楽しさ」を感じながら授業に取り組むことを重視するため、クラスは少人数制。お子さまが自分の持ち味を生かしながら、他人とのやり取りを通じて自分の意見を表現していく力を確実に伸ばします。

お子さまの発達段階にあわせて育む力

発達段階に応じて、扱うテーマの範囲を広げ、より多様な課題に対応できる表現力を身につけます。
また、同じ種類のテーマを難度を上げて繰り返し取り組むことで、「力がついている」実感を得られる授業内容です。 

2年生

身近なことを題材に、「順序よく」表したり、「自分なりの理由をつけて」短い文で表現したりすることができるようになる。

テーマ:観察 順序 箇条書き 空間把握 説明 考え 理由
授業の例 :【描写】あたるか? あたらないか?
物の特徴をとらえてクイズを作る活動です。観察し、“ヒント”にする文の順番を熟考します。時間内にどれだけクイズを作れるかに、子どもたちは夢中!「クイズ大会」の場面は、他者評価がもらえる機会ともなります。

3年生

学校で教科としての理科が始まる学年だから、要因をとらえ経験と考えをつなげる力を育みます。

テーマ:対話(質問・同調) 主張 説明 比較 分類 矛盾のない発想・創作 平面位置 把握・説明
授業の例 :【説明】説明キングをめざせ!
講師の実演を見て、4段階で手順を説明します。接続語も意識し、わかりやすく伝える表現を工夫します。子どもたちの大好きな工作もテーマに。

4年生

自分の考えや調べたことなどを、つながりを考えながら段落を構成し、相手にわかりやすく伝えることができる。

テーマ:列挙 考察 一貫性のある発想・創作 差異 視点を変えた見方
授業の例:【説明】●●をさがせ!
非言語情報(イラスト)と文字情報を読解し、分類思考を働かせながら描写します。目的にかなった説明にするためには、「順序」も重要なカギを握っています。相手意識を持って記述するとはどういうことかを体感していきます。

5年生

目的や意図に応じて、相手にわかりやすく伝えるために、意見と理由・根拠などの情報を整理し、構成を考えながら表現することができる。

テーマ:因果 一貫性 相手意識 目的意識 矛盾への反論
授業の例 :【意見】おかしなところを探せ
課題文の矛盾や飛躍を見つけて、反論します。最初は慣れずにおずおずと「ツッコミを入れる」子も、そのうち大胆に! 「引用しながらの反論」は、大人がするような、しっかりした構成の発表です。

6年生

与えられた素材を理解し、目的意識・相手意識を明確に持って、自分の考えを理由・根拠とともに筋道立った構成で表現できる。

テーマ :考え・理由の一貫性 反論 対論 情報抽出・整理
授業の例 :【意見】企画を考えました
目的を考えて、2案を比べ、選んだものを推薦する文章を書きます。説得力のある根拠を挙げて文章を構成する力は、大人になっても役立つ力です。

楽しくわかりやすく、お子さまのやる気を刺激できる教材

授業で使うワークシートなどの教材は、楽しくわかりやすく、お子さまのやる気を刺激できるよう最大限に工夫。 
お子さまが夢中になって取り組めるよう、ゲーム性も取り入れて授業を進めていきます。 
例えば・・・

  • 決まった単語を使ってなるべく少ない字数で文章を作る競争
  • 答えを元にクイズを作って出題

教室での学びをさらに広げる自宅教材や発展学習ノート

授業終了後に、宿題としてワークシートを渡します。提出は任意ですが、提出いただければ、添削してお返しします。 

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